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カルデアの洪水伝説

先日、私は大英博物館のアッシリアのタブレットの中から大洪水についての記述を発見した。作業のためにアッシリアのタブレットコレクションをその主題ごとに分類していたときのことである。私は最近、神話や伝説についてのタブレットを調査していたのだが、その一部から、一連の奇妙な伝説と大洪水の物語について語る、いくつかの断片を発見した。この発見の後、私は所蔵する数千個の小さな断片からなるコレクションをすべて探し回り、最終的に八〇個の断片を回収した。これらは元々少なくとも十二枚のタブレットからなり、一つの物語または一連の伝説を形成していたが、大洪水についての記述はその十一枚目のタブレットに記載されていた。

ウル・ナナムはなぜ「都市があった」と訳せるか

前の記事でウル・ナナム(イリ・ナナム)を「都市があった」と訳したわけだけど、このあたりの訳の変遷とかについて書く。

楔形文字とディープラーニング(1)

「自然言語処理を用いたアッカド語楔形文字の読解」という論文を見つけました。著者はイスラエルはアリエル大学のシャイ・ゴルディンさんを筆頭に7名。ゴルディンさん達は、この論文で自然言語処理の技術を使いアッカド語楔形文字の自動翻字に取り組んでいます。

楔形文字とディープラーニング(2)

アッカド語楔形文字の自動翻字の技術的側面について。

ギルガメシュのシュメール名は本当にビルガメスか?

ゴンザロ・ルビオはシュメール時代にもギルガメシュと呼ばれていたと主張する。